今回は「ギヨーム(GUILLAUME)」という松脂の紹介です。
ずっとギ”ョ”ームだと思っていましたが、ギ”ヨ”ームだということを最近知りました。
この松脂はベルギーの弓の名匠「ピエール ギヨーム」さんが開発したそうです。
多分こちらの方ですかね↓↓↓
https://www.maison-bernard.com/en/#guillaume
フランス語圏の発音ですが、ドイツ語圏でヴィルヘルム、英語圏だとウィリアムに相当します。
ヴィルヘルムとかだといかにもダンディで華やかな響きですよね。
音もなんとなくそんな感じがします(?)。
音の印象ですが、一言でいうと「煌びやか」です。
そして、管理人が一番オススメする松脂でもあります。
音量を稼ぎたいときってありますよね。
合唱や合奏でよくあるはなしだったんですが、
私が学生の頃の音楽コンクールって、
とりあえず元気に大きな音で演奏すればそれなりに評価されたような風潮がありました。
「迫力こそが音楽だ~!」みたいな。
安直だと思いますけどね。頭数そろえられる学校がどうしても有利になっちゃうし。
今もそうなのかはわかりませんけどね。
そこへきてギヨームは、音色の美しさはもちろん、音量も一回り大きくなる感があります。
「ここぞ!」という勝負どきにもってこいなわけです。
別に、私プロではないし、ただの趣味バイオリニストなので、あまり偉そうなこと言えないんですが、
バイオリンのひとつ上の段階を目指すのに、かならず試してほしい!
マリカーでいうクッパです。マリオやヨッシーあたりがベルナルデルでしょうか。
スト2でいうとザンギエフです。
音色の映え、音量の映えともに、ソリストや第一バイオリンに最もふさわしい松脂だと思います。
一方で、シブい曲、暗い曲など、バイオリンの”陰”の部分を表現するときは別の松脂を使うほうが良いかもしれません。
ソリストにオススメ!ということは、
すべてのバイオリニストにオススメということです。
バイオリンが主旋律の曲をやらないバイオリニストなんていませんからね!
デメリットというほどでもないですが、私の場合、
ギヨームにしてから、「弓づかい」も明らかに変わった、というか見直さないといけませんでした。
良い音に夢中になりすぎて、変なクセをつけちゃったただけかもしれません_(┐「ε:)_
あきらかに「ギヨームのための弓づかい」をカラダに覚えさせる必要がありました。
こういうときに基礎の積み重ねの大切さに気づくわけです。
「こいつの性能を引き出すには、もっと弓の基礎が必要だ!」と。
必要性に気づくときが上達のときです!
ぜひこの松脂を使いこなして、演奏に力を与えてください。