メロスというギリシャ製の松脂です。
春・夏用の”ライト” 秋・冬用の”ダーク”で、使い分けやブレンドをする松脂のようです。
このレビューはライト単体の使用感になります。
この松脂は、とても澄んだ、軽い弾きごこちの音がします。
煌びやかなギョーム、まろやかなJADE、バランス型のベルナルデル、…松脂にはいろいろ特徴がありますが、
いままで使ってきた中で、一番主張がないのがこのメロス ライトという印象です。
透明、無色、純粋…そんなイメージが浮かんでくる、クリアな音がします。
なので、感情を込めるよりも、どちらかというと様式美を追求する音楽に向いている気がします。
教会音楽やバッハ、現代のミニマルな曲、アイリッシュなどですかね。
特に現代のミニマルな曲が一番相性が良いのかなと思いました。
教会音楽の場合は、もうちょっと荘厳な音にしたいですからね。
演奏者の感情を排除し、旋律の響きの美しさを追求したいとき、メロスが雑念を消してくれるでしょう。。。
なんかそれっぽいことが言えました( ・ิϖ・ิ)
ジャズやソナタなど、自分を主張してナンボの曲ではギョームとか他の松脂を使いたくなります。
演奏者の感情をのせないジャンルのなかで、
アイリッシュはメリハリがつよめだから、もっとスカッ!とするような松脂があればよいですね。
「メリハリをつけるために生まれたんや!(๑•̀ㅂ•́)و✧」っていうカンジの松脂。
ですが今のところはアイリッシュもメロス推しですかね!弓も軽いですし。
いやはやまったく、松脂の道は奥が深いです。
ところで、メロスの宣伝文句に、「松脂は鮮度と粘度が大事!」
みたいなことが書かれており、実際、鮮度の良いうちに使い切るためか、ミニサイズの取り扱いがあります。
が、そんなに神経質になってもしょうがないような…?
他の松脂は使い切るのに何年もかかるようなサイズで販売していますし。
松脂の鮮度でどのくらい違いがでるのか、それはもう気になってしょうがないほどの違いなのか、
それとも全然気にならないほどの微々たる差なのか?
松脂ひとつでわざわざ比べるような実験とかって誰もしないですからね。
「ふ~ん、そんなものなのか」でなんとなく納得して終わりです。
上手な売り文句を考えたものです。
万が一宝くじがあたって、ものすごいオカネと時間に余裕があったら実験してみたいですね。
2~3年寝かせたメロスと新品のメロスを塗ってみて、音の違いをくらべてみたり。